モグラの飼育はなぜ違法?鳥獣保護法など知っておくべき3つの法的リスクと理由

モグラの飼育はなぜ違法?鳥獣保護法など知っておくべき3つの法的リスクと理由

モグラを飼育することがなぜ違法なのか、その最大の理由は「鳥獣保護管理法」によって野生動物の捕獲や飼育が厳しく制限されているからです。

庭で見つけた姿を見て「家で育ててみたい」と思うかもしれませんが、許可なく連れて帰ると法的なリスクを負うことになりかねません。

知らずに法律を破ってしまうのは不安ですが、この記事でルールの詳細を確認すれば大丈夫ですよ。

私がモグラ飼育の法的リスクや、一般家庭で飼うのが現実的ではない生態面の理由をわかりやすくお伝えしますね。

読み終える頃には、捕獲した時の適切な逃がし方や、トラブルを避けるための正しい知識がしっかり備わっているはずです。

目次

モグラの飼育が違法とされる法的根拠

まずは、なぜモグラを自由に飼うことができないのか、その根拠となる法律について確認していきましょう。

鳥獣保護管理法による原則禁止

日本国内において、モグラをはじめとする野生の哺乳類は「鳥獣保護管理法」という法律によって守られています。

環境省の「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」の指針によると、モグラを許可なく捕獲することは法律で厳しく禁じられているのが現状です。

これは生態系のバランスを維持するために定められたルールであり、たとえ自宅の庭で見つけた個体であっても例外ではありません。

モグラは「狩猟鳥獣」にも指定されていないため、一般の方が趣味やペット目的で捕まえることはできないのです。

【法律のポイント】鳥獣保護管理法とは

野生の鳥獣を保護し、生物の多様性を確保するための法律です。

環境省が所管しており、許可のない捕獲や飼育は、この法律に直接抵触する重大な違反行為となります。

無許可での捕獲・飼育に対する罰則

もし法律を破ってモグラを無断で捕獲したり、そのまま飼育し続けたりした場合には厳しい罰則が待っています。

自治体の広報資料などでも注意喚起されていますが、違法な捕獲には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

さらに、違法に捕獲した個体を飼い続けるだけでも、6ヶ月以下の懲役や50万円以下の罰金の対象になることがあるため、決して軽視できません。

「可愛いから」「助けてあげたいから」という善意の気持ちであっても、法的には「違法な飼育」とみなされてしまうのです。

ちゃの

罰則が意外と重くて驚くかもしれませんが、それだけ野生動物の保護は重要視されているんですよ。

個人がモグラの飼育許可を得るのが難しい理由

それでは、正式に許可を得れば飼えるのではないか、と考える方もいるかもしれません。

ここでは、許可取得の現実について解説します。

愛玩目的(ペット)での許可は下りない

結論からお伝えすると、個人が「ペットとして可愛がりたい」という理由でモグラの捕獲・飼育許可を得ることは不可能です。

環境省の指針では、野生動物をペットとして飼うための捕獲許可は認めておらず、申請しても受理されることはまずありません。

野生のモグラは自然の中で生きるべき存在として定義されており、人間の娯楽のために閉じ込めることは法の趣旨に反すると考えられています。

そのため、一般の家庭でモグラを合法的にペットとして飼うためのルートは存在しないのが実情です。

モグラは「鳥獣保護管理法」という法律によって守られており、たとえ自分の庭にいたとしても、許可なく捕まえて飼育することは禁止されています。愛玩目的での捕獲は法律違反となり、厳しい罰則の対象になる可能性があるため、野生の個体を持ち帰るのは絶対にやめましょう。

学術研究や農業被害対策に限定される

モグラの捕獲が例外的に認められるのは、公共性の高い特別な理由がある場合に限られています。

例えば、大学などの研究機関による学術調査や、農作物が深刻な被害を受けている場合の防除目的などです。

こうしたケースでは、自治体に詳細な申請書を提出し、厳格な審査をパスすることで初めて一時的な捕獲が許可されます。

以下の表に、捕獲許可の対象となる主なケースをまとめました。

目的の種類許可の可能性主な対象者
愛玩目的(ペット)× 不可能一般個人
学術研究・調査○ 可能性あり研究者・専門機関
農業被害の対策○ 可能性あり農家・自治体
展示・教育○ 可能性あり動物園・博物館

このように、捕獲が許可されるのはあくまで「やむを得ない事情」がある時だけだということがわかりますね。

生態面から見たモグラ飼育の圧倒的な困難さ

法的リスクだけでなく、モグラはその特殊な生態ゆえに飼育すること自体が極めて難しい生き物です。

12時間以上の絶食で餓死する高代謝

モグラは非常に代謝が激しく、常に大量のエネルギーを摂取し続けなければ生きていけません。

主食であるミミズなどの生餌を毎日、自身の体重と同じくらいの量、あるいはそれ以上も食べ続ける必要があります。

もし餌が不足して半日ほど絶食状態が続くと餓死してしまうという、非常にデリケートな体質を持っているのです。

私たちが毎日大量の生餌を確保し続けるのは現実的に厳しく、多くの個体が飼育下ではすぐに息絶えてしまいます。

【豆知識】モグラの驚異的な食事量

モグラは一日に体重の半分から同量程度のミミズを食べます。

これだけの餌を24時間体制で供給し続けることは、一般家庭の設備ではほぼ不可能です。

地下環境の再現とストレス耐性の低さ

暗く湿った地中という、モグラにとっての理想的な環境を水槽の中で再現するのは至難の業です。

モグラは振動や音、そして光に対して非常に敏感で、慣れない環境に置かれると凄まじいストレスを感じます。

少しの物音や環境の変化だけでショック死してしまうこともあるほど、彼らの精神面は非常に繊細です。

また、穴を掘るという本来の行動が十分にできない環境では、体力を消耗しきって弱ってしまいます。

もし庭の生き物の役割について興味があれば、あわせて生態系の仕組みを解説した記事もチェックしてみてください。

ちゃの

土を深く敷き詰めれば良いわけではなく、湿度の調整などもプロレベルの管理が必要なんです。

庭のモグラを捕獲した・見つけた時の正しい対処法

庭でモグラを見つけた際、良かれと思って保護したり、捕まえて閉じ込めたりするのは避けなければなりません。

許可なく捕獲せず見守るか追い払う

もし庭にモグラがいて困っている場合は、捕まえるのではなく「追い払う」という選択をしましょう。

モグラが嫌がる音や振動を発生させる装置を使ったり、刺激のある匂いの忌避剤を散布したりするのが最も効果的です。

これらは個体を傷つけずに庭から遠ざける合法的な対策として広く推奨されています。

わざわざ捕獲器を仕掛けて捕まえてしまうと、その時点で前述の「違法捕獲」のリスクが発生するため注意してください。

モグラを傷つけずに遠ざけたい場合は、彼らが嫌がる特殊な音を出す「超音波機器」や、強いニオイがする「忌避剤」を活用するのがおすすめです。これらはモグラを殺傷することなく、嗅覚や聴覚を刺激して自発的に庭から立ち去らせる効果が期待できます。

合法的に観察できる動物園などの代替案

どうしてもモグラの生態を間近で見たいという場合は、専門の施設を訪れるのが一番です。

一部の動物園や博物館では、モグラの生態を考慮した特別な展示コーナーが設けられており、彼らが穴を掘る様子を安全に観察できます。

専門家が徹底した温度管理と餌の供給を行っているため、野生の姿に近いモグラを安心して見ることができますよ。

ここで、モグラの飼育や扱いについてよくある疑問をまとめてみました。

モグラ飼育違法なぜに関するQ&A

弱っているモグラを見つけた場合は保護しても良いですか?

原則として、野生動物の勝手な保護は認められていません。どうしても気になる場合は、まずはお住まいの地域の自治体の野生動物担当部署に電話で相談し、指示を仰ぐのが正解です。

ペットショップでモグラが売られていないのはなぜですか?

鳥獣保護管理法により野生個体の販売が禁止されていることに加え、飼育が極端に難しく商品として流通させることが困難だからです。そのため、モグラをペットショップで見かけることはまずありません。

庭のモグラを放置しておくとどうなりますか?

土を耕してくれるメリットもありますが、芝生が荒れたり植物の根を傷めたりすることもあります。被害が大きくなる前に、音や匂いを使った忌避対策を検討してみてください。

直接触れ合うことはできませんが、適切な距離を保って彼らの存在を見守ることが、私たちにできる最大の保護と言えますね。

まとめ

モグラを飼育することがなぜ違法なのか、その法的背景と生態的な理由について解説してきました。

日本の法律では、野生のモグラを無許可で捕獲・飼育することは厳格に禁止されており、違反すると重い罰則が科せられる可能性があります。

愛玩目的での許可は下りないため、一般の方がペットとして飼うことは事実上不可能です。

また、12時間食べないと餓死してしまうほどの高代謝や、ストレスに弱すぎる繊細な性質を考えても、家庭での飼育は現実的ではありません。

庭で見つけた際は、追い払う対策にとどめるか、そのまま自然の営みとして静かに見守るのが、モグラにとっても私たちにとっても最善の選択です。

もし観察したい場合は、専門の展示施設などを利用して、合法かつ安全にその魅力を楽しんでくださいね。

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